ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、突如としてマウンドに立ち、約161km(100マイル)の速球を披露したことが日米の野球ファンに衝撃を与えた。しかし、アメリカのメディアが最も驚いたのは、その球速や復帰そのものではなかった。


「誰も知らなかった」復帰のXデー

数ヶ月にわたり、大谷の投手復帰は米メディアにとって最大の関心事だった。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は毎日のように試合前後の記者会見で質問攻めに遭ったが、そのたびに「曖昧な回答」でかわしていた。

当初、「オールスター後の復帰」が有力視されていたが、大谷が3度目のライブBPを終えた直後、ロバーツ監督が突如「オールスター前の復帰もあり得る」と発言。その“変化”に周囲はざわついた。

実は本人の一言だけだった?

今回の復帰劇について、ある米メディアは「大谷が『やりたい』と言ったからだ」と報道。つまり、球団フロントや監督ですら正確なスケジュールを把握していなかった可能性がある。

前エンゼルス監督も「彼は誰よりも自分の体を知っている。準備が整えば、彼は迷わず行動する」とコメントしており、大谷の自己管理能力の高さを強調した。

現地記者も困惑「ゼロの北側って何?」

ロバーツ監督が復帰の可能性を語る際に使った「ゼロの北側(north of zero)」という表現も話題に。「つまり少しは可能性があるということ?」と記者たちは首を傾げたが、最終的には「All-Star前の復帰は無い」と一蹴。だが実際には、それを覆す形で大谷はマウンドに上がったのだ。

「本格復帰はまだ時間が必要」との声も

一部米メディアでは、「ピギーバック起用」や「2イニング限定登板」の可能性を指摘。ロバーツ監督も「今後の登板はまだ未定」と慎重な姿勢を崩していない。

編集部コメント:
投打二刀流を貫く大谷翔平選手の動向は、単なるスポーツの枠を超え、世界中の注目を集めている。今回の“電撃復帰”は、彼の精神力と自己判断の象徴であり、今後のMLBの在り方にも影響を与える可能性がある。